場所を取らず、手軽にできる「縄跳び」。小学生の頃、体力づくりの一環として縄跳びをしていた方も多いのではないでしょうか?全身の筋肉を動かすことができるダイエットとして、また大人も子供も楽しめる運動として注目されている縄跳びですが、ずっと同じ飛び方では飽きてしまい続かないことも。
そこで今回は、縄跳びの様々な飛び方の種類を一覧にまとめました。飛び方のコツも解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
基本の飛び方
まずは、縄跳びの基本的な飛び方から紹介していきます。
前跳び
前跳びは最も基本的な飛び方です。まず、縄をかかとの後ろに回し、踏まない状態でセットします。そこから縄を前に回し、縄が足元にきたら両足でジャンプし飛び越えます。
前跳びで重要なことは、正しい姿勢です。「背筋を伸ばし、膝を前に向ける」「二の腕は体の側面につけたまま、肘を90°に曲げる」「目線はやや下、自分のつま先が見える位置で固定する」、この三つを意識し行うようにしましょう。
後ろ跳び
後ろ跳びは、前跳びと逆のことをする飛び方です。縄をつま先にセットし、後ろ回しに回します。縄がかかとまできたらジャンプし、縄を飛び越えます。
視線で縄を確認できないこと、また後ろ回しだと縄が回しづらいことから、前跳びよりも少し難易度が上がります。「地面に縄が当たる音がしたらジャンプする」など跳ぶタイミングを掴むことが大切です。
サイドスイング
サイドスイングは、体の横で縄を一度回してから前跳びをする飛び方。
まずは身体の左側に両腕を持ってきてロープを身体の側面で回し、ロープが後ろから前に来るときに腕を前跳びのように開きます。すると、縄が前跳びと同じ状態で足元に来ますので、ジャンプし飛び越えます。今度は、先ほどとは反対側の身体の側面で縄を回してから腕を開き、前跳びのように縄を飛び越えます。この動きを交互に繰り返すのがサイドスイングです。
実はサイドスイングは、記事の最後に紹介するカッコいい凄技の基礎となる動き。しっかりマスターしたい飛び方です。
サイドクロス
サイドスイングで前跳びするところを、手を交差させたまま飛ぶ飛び方です。サイドスイングよりも難易度が上がりますが、「クロスさせる時は、縄を回している側面と反対側の腕が下に来る」ことを意識すると成功しやすくなります。はじめのうちはゆっくりと回してコツを掴みましょう。
ダイエットにオススメの飛び方4選
次に、ダイエットに効果的な飛び方を4つ紹介していきます。縄跳びはとても効率的な有酸素運動で、10分間飛び続けることで、ランニングを30分行うのと同等のカロリーを消費できると言われているんです。二の腕や体幹など、鍛えたい部位に合わせた飛び方でトレーニングを行うことで、更に効果的に引き締めましょう!
かけあし跳び
かけあし跳びは、走るように縄を飛び越える飛び方です。ボクサーの方がよくトレーニングでこの飛び方をしています。
はじめに、縄をかかとの位置にセットします。縄を前に回してから片足を上げ、足元に来た縄を上げた方の足で飛び越えます。このとき、飛び越えた方の足が地面につくのと同時に反対の足を上げます。これを左右交互に繰り返していくと、走るような飛び方をすることができます。
足を交互に上げることで、脚やウエストの引き締めに効果を期待できます。慣れてきたらスピードを上げるなど、負荷を調整できるのも魅力です。リズムよく行いましょう。
交差跳び
交差跳びは、腕をクロスした状態で前跳びをする飛び方です。縄をかかとにセットし、数回前跳びをして縄が頭の上にきたら、その流れで手を交差させます。そのまま手首で縄を回し飛び続けると交差跳びができます。
交差跳びのコツは、「肘が重なる程度に腕を交差させること」「腕をクロスさせたら、腰の位置で縄を回すこと」の二つです。普段使いづらい二の腕の筋肉にアプローチできてオススメです。
片足跳び
片足で前跳びをする片足跳び。 かかとに縄をセットし、右、または左足を上げたまま縄を前に回して前跳びをします。片足でバランスを取りつつ跳ぶことになるので、体幹が鍛えられること間違いなし。
二重跳び
お馴染みの二重跳び。子供の頃苦戦した方も多いのではないでしょうか。
飛び方は、まず縄をかかとにセットして、前跳びを数回行います。次に、前跳びよりも更に高く飛び、素早く縄を二回回して飛び越えます。二重跳びでは、手首のスナップをきかせることがポイント。縄を早く回すことと高く跳ぶことが求められるので、腕や腹筋、脚の筋肉への効果が期待できます。
子供と一緒に挑戦したい飛び方6選
次に、子供と一緒に縄跳びをする際におすすめの飛び方を6つご紹介します。遊びの要素を取り入れたものや、少し難しく、トライしがいのあるものを選んでいます。体育の授業の練習や、家族での運動にぜひご活用ください。
じゃんけん跳び
じゃんけん跳びは、その名の通り足を使ってじゃんけんをする飛び方です。足の形によってグー、チョキ、パーを区別し、勝ち負けを決めるゲーム性の強い飛び方となります。足の形は以下の通りです。
グー:両足を閉じた状態
チョキ:足を前後に開いた状態
パー:足を左右に開いた状態
まずは基本の前跳びを数回します。その後じゃんけんと同じく「最初はグー」と掛け声を出して、「ポイ!」のリズムに合わせて上記3つのうちのどれかの足の形にするという遊び方です。ポイの掛け声のあとは縄に引っかかっても良いですが、掛け声より前に引っかかったら負けとなります。あいこの場合は再び前飛びから始め、掛け声と同時に足の形を変えることを繰り返します。
もう少し難易度を上げたい場合は、「最初はグー」のタイミングで足を閉じて、少し縄を回す速度を緩める、この時に引っかかっても負けとすると良いでしょう。
あや跳び
あや跳びは、前跳びと交差跳びを交互に行う飛び方です。まずは前跳びをして、一回飛んだら次に跳ぶ前までに腕を交差させ、交差跳びを行います。交差跳びを行なったあとはまた前跳びに戻し、この切り替えを交互に行います。
跳ぶタイミングと腕を交差させるタイミングを同時に考えなければいけないので、難しく感じるお子様もいらっしゃるかもしれません。リズム感を鍛えるのにぴったりの飛び方です。
おしり跳び
おしり跳びは、なんと床に座った状態で行う飛び方。飛んでいる様子がコミカルでおもわず笑ってしまいます。
まずは座った状態で、片手で両方の持ち手を持ち、縄を鞭のようにします。次に頭上で縄を回し、縄に勢いをつけます。そのまま身体の下を通し、おしりでその縄を飛び越えるという飛び方です。おしりで飛ばなければいけないため、体全体の筋力を使います。コツとしては、しっかりと縄に勢いをつけ早く身体の下を通すことと、やはり体全体を使って滞空時間を増やすことが大切です。
はやぶさ
はやぶさは、あやとびを更に進化させて二重跳びで行う飛び方です。あやとびは1回のジャンプ毎に前跳び、交差跳びを繰り返す飛び方ですが、はやぶさは1回のジャンプで前跳びと交差跳びを同時に行います。
ポイントは二重跳びを行うときのように、高く跳ぶことと腕を早く動かすこと。あやとびを楽々クリアできたら、ぜひ挑戦してみてください。
交差二重跳び
交差跳びの腕の形で二重跳びをします。まずは前跳びを数回し、腕を交差します。そのまま交差跳びを数回したら、それまでよりも大きく飛んで縄を2回回します。かなり難易度の高い技になりますが、手首のスナップとリズム感に気を付けることが成功のコツです。
三重跳び
三重跳びは二重跳びの難易度を更に上げた飛び方です。まずは前跳びを数回し、次により高く飛んで1回のジャンプにつき3回縄を回します。
三重跳びを成功させるコツは、二重跳びの時と同じように高く跳ぶことと出来るだけ縄を早く回すことです。また、縄の種類にも工夫の余地があります。二重跳びや三重跳びに適した縄跳びは、空気抵抗が少なく、かつ重さとのバランスがちょうど良いもの。素材としてはビニール製で、細めの縄跳びを使用しましょう。また、グリップが長めのものを使うと少ない力でたくさん回すことができるため、重すぎない程度にグリップが長いものがおすすめです。
難易度高すぎ?!できたらカッコいい技6選
最後に、縄跳び競技で行われる難易度の高い飛び方を6つご紹介します。ダンスをしているような飛び方で、見た目にも華やかなので、できたら尊敬されること間違いなしです。これまで紹介してきた二重跳びやサイドクロス、サイドスイングを完璧にマスターしたら挑戦してみましょう。
クルーガー
クルーガーは片手を足の下にくぐらせて縄を飛ぶ技。右手をくぐらせるのは右足、左手をくぐらせるのは左足で、いずれも「体の内側から外側に」手を入れます。
すごく難しそうに思えますが、実は前跳びと片足跳びの応用編。手の向きを外側に向けることと、足をしっかりと上げることを意識することが大切です。初めはクルーガーの姿勢を作ってから跳び始め、慣れてきたら前跳びからクルーガー、というように段階的に練習しましょう。
トード
トードはクルーガーの発展系とも言える飛び方です。交差跳びの形で、下側の手を脚の下に入れます。右手であれば左足、左手であれば右足の下に通しましょう。
足を上げるのが難しい方は、足を前に出す意識で行うと楽に、かっこよく決めることができます。
トードを極めると、脚の外側から腕を入れる「インバーストード」や「トード二重跳び」といった更に発展系の技にも挑戦できます。一度マスターすると楽しみがグッと広がる跳び方です。
プッシュアップ
プッシュアップは、腕立て伏せと縄跳びの合わせ技です。一度腕立て伏せをしてから、戻るときに縄を跳びます。前跳びの合間に挟むと一気に上級者感が出ます。楽々腕立て伏せができるほどの筋力が必要になる飛び方ですが、さらっと出来たらかっこいい!プッシュアップができると、縄跳びを使ったサーキットトレーニングにも挑戦できます。
ドンキー
ドンキーは、逆立ちをしてから縄跳びを飛ぶ技。プッシュアップと似ている飛び方になります。飛び方はシンプルで、数回前跳びをしてから逆立ちをし、逆立ちから戻るときに同時に縄を体の下にくぐらせる感覚で飛び越えるという方法です。逆立ちの状態で少し溜めを作るとこなれ感が出てかっこよさが増します。まずは壁の支えなしで安定した逆立ちをすることが必要です。
クロスリリース
クロスリリースは、一度縄を離してキャッチするという浮遊感がかっこいい飛び方。まずは前跳びから交差跳びを行い、下側の手を一度離して、縄が上に来たところをキャッチします。
大切なのは落ち着くことと思い切りの良さ。初めはゆっくり行い、慣れてきたら両方の手を順番に離してみたり、二回連続で行ってみたりとアレンジも楽しめる飛び方です。
360°
360°は、サイドスイング中に360°回転する飛び方です。前跳びを複数回行い、一度縄を飛び越えずにサイドスイングを体の前で行います。この時同時に体を360°、一回転させると360°になります。
360°はダンスにも使えるほど、極めると見栄えが良い技。回転中に素早く縄を2回、3回回し、最後に縄を踏みピンと張って決めポーズをすれば気分は縄跳びパフォーマーそのものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回は、縄跳びの飛び方を基礎的なものから高難易度のものまで、22個ご紹介しました。筆者が特におすすめしたい飛び方は、「交差跳び」と「じゃんけん跳び」。交差跳びのように簡単にできる運動をゆるく続けることが運動不足解消の秘訣ですし、じゃんけん跳びのようにゲーム性のある飛び方は複数人での遊びにもってこいです。
このように、縄跳びは飛び方次第でダイエット効果を得られたり、楽しい遊びにもなります。ぜひお一人での運動不足解消や、家族との交流に活用してみてくださいね!
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